中小企業の働き方改革とは!?
ハローワーク求人だけでも応募者多数!?
社長の思いが詰まった働き方改革事例
前回に続き、中小企業の~シリーズです(笑)
働き方改革という言葉が世に出始めた頃は、何というネーミング・・・なんて思ってましたが、
言葉だけはもうすっかり定着しましたね。
だけれど、お客様からよく聞く「で、働き方改革って結局何するの?」という質問。
難しいんですよね、すごく、これに答えるの(笑)
と思いながら、日々業務にあたっていたのですが、最近、ハッと気づかされることがありました。
昨年、とあるサービス業の社長から、働き方改革をしたいから相談に乗って欲しいとのご依頼が。
よくよく話を聞いてみると、若手社員が辞めたがっていて理由を聞いたら、
「日曜日に休めないと、友達と休みが合わずに遊べない」だったとのこと。
ちなみに、この会社様では、店休日(火曜日)と交代でもう1日といった具合に、完全週休2日制にされていました。
休みの数ではなく、曜日が問題なのか!?と思った社長は、他の社員にも聞き取りを行ったところ、
子育て中の従業員を中心に、日曜日に休める方が嬉しいと思っていることが発覚。
これがきっかけとなり、社長は働き方改革をせねば!と思いたったそうです。
弊社でサポートし、店休日と日曜日を所定休日とする完全週休2日制を実現しました。
どうしても日曜日を完全に閉めることができなかったので、輪番で月に1回休日出勤することで着地。
勢いづいた社長は、ダラダラ残業を禁止にし、事前承認制の残業ルールを徹底。
その代わりに、カットした時間外残業代を基本給に回し、全員の昇給を行いました。
特に重点的に支援させてもらったのが、従業員の皆様への説明です。
社長の言葉で「なぜ新しい取り組みを行うのか」を必ず従業員へ話してもらい、
同じメッセージを込めた社内文書を作成、回覧してもらいました。
普段は、俺の背中で悟れ!といったタイプの社長に、あれやこれや頑張ってもらい、
社長も働き方改革をやったという実感を得られたようでした。
あれから早1年。
久しぶりに社長と話していると、求人への応募が止まらないとの話。
しかも、ハローワークにしか求人は出していないとのこと。
予想以上の反響に、社長自身もビックリしていました。
応募者に聞くと、「休みがしっかりしているし、給料もいい!」が動機に。
社長のよみが、バッチリはまった!瞬間でした。
自社の従業員が、何に不満を感じているのか、それを改善することで、働きやすくなる。
すると、働きたい職場になっていく。
おぉ、これが働き方改革かと腑に落ちた瞬間でした。
日曜日を休みにすることが全社共通ではないことは勿論で、
でも、従業員の不満の改善が、働き方改革の本質のような気がした事例でした。