9月からの社会保険料改定について
9月分保険料からは、定時決定による標準報酬月額の反映が必要
毎年、4月~6月の報酬実績(算定基礎届)に基づき決定された「標準報酬月額」が、9月分から新しい保険料として適用されます。
そのため、9月以降の給与計算では社会保険料が変わる場合があります。企業のご担当者様は、以下の点にご注意ください。
1. 適用開始月の確認
9月分の保険料から新しい保険料が反映されます。ただし、会社ごとに給与締め日や支給日が異なるため、どの給与から変更になるのかを必ず確認してください。9月分を保険料をいつ支払いの給与(9月払いや10月払い等)から控除しているか、がポイントです。
2. 給与計算システムの更新
標準報酬月額の決定通知を基に、給与計算ソフトへ正しく反映させる必要があります。入力ミスや反映漏れがあると、誤った金額を控除してしまう恐れがありますので、通知内容と計算結果を突き合わせて確認しましょう。
3. 保険料率改定との違い
9月は算定基礎届に基づく「標準報酬月額の改定」による変更です。
4. 従業員への周知
社会保険料の変更は手取り額に直結します。急な変動に不安を抱く従業員も少なくありません。「9月分保険料から標準報酬月額が改定されます」と事前に案内することで、安心していただけます。給与明細に注記を入れるのも有効です。
5. 随時改定の確認
9月に定時決定の結果を反映しても、その後の昇給や降給により報酬が大きく変動した場合は「随時改定」が必要となることがあります。10月以降も報酬の変動をチェックすることが重要です。
6. 検算の徹底
給与計算システムを利用していても誤控除が起きる可能性はゼロではありません。特に9月の給与明細は重点的に確認し、通知内容と一致しているか必ず検算することをおすすめします。
社労士からのアドバイス
社会保険料の改定は、事業所にとっても従業員にとっても大切な影響を持つポイントです。正確な処理と分かりやすい説明で、安心して働ける環境づくりになります。本業が忙しくて、そこまで手が回らない!という時は、社労士へ給与計算を委託するのも手ですよ!
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