マイナ保険証に登録したか分からない?不安な従業員への対応ポイント
マイナ保険証に登録したか分からない?不安な従業員への対応ポイント
マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」の導入が進んでいます。しかし、企業の現場では新入社員の「自分が登録済みかどうかわからない」という従業員からの問い合わせが増加しています。
今回は、マイナ保険証の基本から登録状況の確認方法、企業としての対応のポイントをわかりやすく解説します。
マイナ保険証とは?
マイナ保険証とは、マイナンバーカードに健康保険証機能を紐づけたもので、医療機関での受付がスムーズになるメリットがあります。保険情報はオンラインで即時確認され、従来のカード型の保険証が不要になります。
登録済みかどうかを確認する方法
1. マイナポータルで確認
スマートフォンまたはパソコンで「マイナポータル」にアクセスし、マイナンバーカードと暗証番号を使ってログイン。トップページから「健康保険証利用申込状況の確認」が可能です。具体的な手順は厚生労働省ホームページで確認できます。スマホからマイナポータルにアクセスすれば、あっという間に登録状況が確認できますよ!
2. 市区町村窓口で確認
スマホやPCが使えない方は、住民票のある自治体窓口でマイナンバーカードを提示すれば、登録状況を調べてもらえます。
従業員から相談を受けたときの対応フロー
- 本人の状況を確認:マイナンバーカードの有無、スマホやPCの利用環境、暗証番号を覚えているか等をヒアリング。
- 適切な確認方法を案内:マイナポータルでの確認を提案してください。
- 未登録の場合の手続き案内:マイナポータル、市区町村の窓口(市役所や役場)または医療機関・薬局・コンビニ等で登録可能。
よくある質問(FAQ)
Q. 登録していないと医療が受けられない?
A. 2025年までは従来の保険証も利用可能です。
Q. 退職後・転職後も使える?
A. 保険資格が切れると一時使用不可になりますが、再就職等により、新しい保険情報に紐づけ直せば再度利用できます。
Q.書類の種類について
A. 『資格情報のお知らせ』:マイナ保険証の登録済みの方を新たに資格取得処理した場合には、審査完了後に事業所へ『資格情報のお知らせ』が届きます。マイナ保険証に登録している内容(従来の保険証に記載されていた情報と同じ項目)が記載されています。
『資格確認書』:マイナ保険証を持っていない方(マイナンバーカードに紐づけていない・マイナンバーカードを持っていない等)には『資格確認書』の発行となります。資格取得届の『⑫資格確認書発行要否』欄の『□発行が必要』にチェックを入れて手続きを行ってください。
社労士からのアドバイス
「マイナ保険証に登録しているか分からない」という声は、制度の複雑さやITツールへの不慣れが背景にあります。こうした不安に対し、企業が迅速かつ丁寧に対応することは、従業員の安心感を高めるだけでなく、会社全体の信頼向上にもつながります。
「分からないことを気軽に相談できる」環境があることで、従業員の定着やモチベーションの維持にも好影響を与えるでしょう。社労士としては、正確な制度知識と実務的なアドバイスを通じて、企業の労務体制をサポートしていくことが求められています。