お客様事例:事務職の応募者急増⁉一体何をした?
こんにちは!Minerva社労士法人です。
今回は弊社の関与先でのホントの話を共有しちゃいたいと思います。
求人戦略で頭を抱えているのは、もはや中小企業にとってのデフォルトですが、小さな会社で奇跡が!ちょっとした機転の利かせが大成功した事例です。
今回の主役は、長崎県の県央地区で営業されている建設業さんです。事務職の新規募集を行っていましたが、なかなか応募がこない日々が続いていました。会社が定めたターゲットは「地元の主婦層」。そこでピンときた策が・・・
「祭日を所定休日に加える」作戦
長崎県内の建設業ではまだまだ隔週の週休2日制が多い中で、このお客様はすでに完全週休二日制を導入していましたが、祭日は出勤日に設定していました。だけど、祭日は銀行も休み・官公庁も休み、鳴る電話も極端に少ない、それならば内勤者は必ずしも祭日出勤が必要ないのではと、役員(社長の奥様です)の一人がひらめき、経営陣ですぐに検討。内勤者については祭日も所定休日に加えることに!
応募者が急増!「祭日を所定休日に加えた」だけで見えた求職者ニーズ
「祭日を所定休日に加える」と条件変更をハローワークに伝えたのは、金曜日。するとどうでしょう、週明けの月曜日にさっそく1名の応募、数日後にも2名の応募が!その後も問合せの連絡が続き、一旦、求人公開を保留にする嬉しい事態に。
求人活動において、「何が求職者の心に響くか?」を押さえておくことは大きな課題です。今回はまさに、祭日も休み!という点が求職者の心に届いた結果となりました。
実際には、応募者は狙い通りの主婦層の他にも男性や建設業界でのキャリアを持つ女性など様々でした。
応募者が増えた理由
1.休みの確実性が増す
「祭日は休み」とわかりやすく明示されることで、求職者に安心感を与えます。「働いてみたら祭日に出勤を求められた」というミスマッチを防ぎ、信頼感を得られるのです。
2.プライベート重視の傾向に対応
近年の働き方の価値観では、給与よりも「休暇の充実」を重視する求職者が増えています。子育てや介護、通院などのプライベートで抱える課題は人それぞれです。祭日の休みが保証されることで、仕事とプライベートを両立できるイメージを与えます。
3.競合他社との差別化
同地区の同業者の多くが「週休2日」や「土日祝休み」を基本としている中で、祭日を所定休日として強調することが他社との差別化につながりました。
まとめ
「祭日を所定休日に加える」という小さな工夫が、応募者の大幅な増加につながったこの事例は、求職者のニーズを的確に捉えた戦略の成功例です。働きやすさをアピールする求人条件は、単に採用活動の成功につながるだけでなく、企業のブランド力向上にも寄与します。貴社の求人条件を見直す際のヒントにしてみてはいかがでしょうか?