うっかりミスが招く労働災害―「慣れ」と「油断」にご注意を!

労働災害が増加傾向にあります

最近、弊社では労災申請の案件が増えてきています。幸い、大事故とまではいっていないのですが、話をよくよく聞いてみると、小さな気の緩みが原因となっているものも多いようです。

日々の業務に慣れてくると、つい「これくらい大丈夫だろう」と油断してしまいがちです。しかし、労働災害の多くは、そんなうっかりミスやケアレスミスが原因で発生しています。例えば、工具を置きっぱなしにしてつまづいてしまったり、慣れた作業の中で確認不足が重大な事故を招いたりすることもあります。

防ぐポイントは、「意識」と「仕組み」です。作業ごとのチェックリストを活用し、ダブルチェックを徹底することでヒューマンエラーを減らせます。また、「慣れ」に頼らず、定期的に業務手順を見直すことも重要です。

うっかりミスは誰にでも起こりえますが、小さな気づきと対策の積み重ねで、未然に防ぐことができます。安全第一の意識を持ち、ミスのない職場環境を目指しましょう!

長崎署管内でも労働災害が多発しています

長崎労働基準監督署の発表によると、長崎署管内でも労働災害発生件数は増加傾向にあるようです。特に、“50歳以上の転倒災害による骨折”が増えている、とのこと。

🔗長崎労働基準監督署「長崎署管内における労働災害発生状況」

🔗長崎労働基準監督署「STOP!死亡労働災害」 ←チェックリスト付き

🔗長崎労働基準監督署「令和6年長崎署管内で死亡労働災害が多発しています!」

社労士からのアドバイス

転倒事故を防ぐためのポイントは3つです。

①  足元の環境を整える:床の水濡れや障害物を放置せず、整理整頓を徹底しましょう。
  適切な靴を履く:滑りにくい靴を選び、かかとのすり減りもチェックしましょう。
  急がず慎重に歩く:歩きスマホや片手作業はバランスを崩しやすいため避け、周囲をよく見て行動しましょう。

「慣れた動作こそ注意が必要」です。一人ひとりが意識を持ち、転倒事故ゼロを目指しましょう!